2008-02-05(Tue)

『アヒルと鴨のコインロッカー』

大学進学の為に一人暮らしを始める「僕」が、入居早々、隣に住む青年に、いきなり本屋襲撃に誘われる所から、物語は始まります。
その後、「僕」(椎名)視点のエピソードと、2年前の「琴美」視点のエピソードが交互に進んで行きます。
最初は、あとがきにも書かれているように、村上春樹さんの『本屋再襲撃』っぽい展開だなぁ、と思い、少し進むと、ある出来事から、アーヴィングの『熊を放つ』っぽい?とも感じましたが、終盤になり、ばらばらに思えたそれぞれのエピソードも、だんだんと接点が増えてきて、一気に繋がった辺りから、泣けてきてしまいました。かなりスピード感のある小説なのに、読者を置いていってしまったりしない所に、かなり練られているなぁ、という感じがします。後、伏線の張り方もうまいですねぇ。伊坂さんの小説は初めて読んだんですが、好きになってしまいました。
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
(2006/12/21)
伊坂 幸太郎

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