2008-09-08(Mon)
ほたるいろ
ひきこもり気味の日々を、本の感想などで。
2008-01-06(Sun)
『式日』
年末にDVDを借りて観ました。主演が藤谷文子と岩井俊二で、藤谷文子の原作を元に、庵野秀明が監督と脚本を手がけています。
仕事に行き詰まって、故郷に帰ったカントクは、ずっと「明日が誕生日」と言う不思議な「彼女」に出会い、彼女と行動を共にするようになります。やがてカントクは、ありのままの彼女をカメラで撮り始めますが、それも中断してしまいます。最後は、彼女の傷の原因となっていた母親と再会を果たし、止まっていた彼女の時間が動き始めます。
とにかく、まず、色と構図が綺麗。アイテムの使い方も凝っています。秘密の地下室で、花のように広げられた真っ赤な傘たちとか、赤い祭壇に祭られた青いギターと青い蝋燭の対比とか、とても綺麗でした。
「現実がフィルムに切り取られると虚構になる」というのも、この作品のひとつのテーマになっていると思います。その為、演技らしい演技と、素である演技の境界が曖昧になっている部分があり、ふっとバランスを崩したような感じにさせられたりしました。岩井俊二監督が少女にひかれるのがまた、非常にリアルというかナチュラルというか。
そして、この作品の最大のテーマが、病んだ少女。みんな病んだ家族の中で、一番病んでいる彼女は、毎日奇妙な儀式を繰り返すことで自分を保っていますが、それはとても脆いもので、いつかは現実に戻らなくてはいけません。その現実は死であるか母親との再会であるか、ですが、結局カントクの介入もあり、母親との再会になります。毎日を日付ではなく、曜日でしか数えられなかった彼女が、「私の誕生日は12月7日です」と言い、開けられることのなかったカーテンが開けられます。
元々、Coccoの『Raining』は好きなんですが、ただ「過去形」の歌として聴いていました。が、このようなラストを経た後、空を流れる雲の映像と共に聴く『Raining』は、今まで聴いていた印象と違って、とても希望に溢れた感じがして、ちょっと驚きました。
多分、彼女かカントクかどちらかに感情移入出来ないと、全く受け付けない映画なんじゃないかと思います。私は好きなので、もっと評価されても良かったのに、と思いましたが…。
仕事に行き詰まって、故郷に帰ったカントクは、ずっと「明日が誕生日」と言う不思議な「彼女」に出会い、彼女と行動を共にするようになります。やがてカントクは、ありのままの彼女をカメラで撮り始めますが、それも中断してしまいます。最後は、彼女の傷の原因となっていた母親と再会を果たし、止まっていた彼女の時間が動き始めます。
とにかく、まず、色と構図が綺麗。アイテムの使い方も凝っています。秘密の地下室で、花のように広げられた真っ赤な傘たちとか、赤い祭壇に祭られた青いギターと青い蝋燭の対比とか、とても綺麗でした。
「現実がフィルムに切り取られると虚構になる」というのも、この作品のひとつのテーマになっていると思います。その為、演技らしい演技と、素である演技の境界が曖昧になっている部分があり、ふっとバランスを崩したような感じにさせられたりしました。岩井俊二監督が少女にひかれるのがまた、非常にリアルというかナチュラルというか。
そして、この作品の最大のテーマが、病んだ少女。みんな病んだ家族の中で、一番病んでいる彼女は、毎日奇妙な儀式を繰り返すことで自分を保っていますが、それはとても脆いもので、いつかは現実に戻らなくてはいけません。その現実は死であるか母親との再会であるか、ですが、結局カントクの介入もあり、母親との再会になります。毎日を日付ではなく、曜日でしか数えられなかった彼女が、「私の誕生日は12月7日です」と言い、開けられることのなかったカーテンが開けられます。
元々、Coccoの『Raining』は好きなんですが、ただ「過去形」の歌として聴いていました。が、このようなラストを経た後、空を流れる雲の映像と共に聴く『Raining』は、今まで聴いていた印象と違って、とても希望に溢れた感じがして、ちょっと驚きました。
多分、彼女かカントクかどちらかに感情移入出来ないと、全く受け付けない映画なんじゃないかと思います。私は好きなので、もっと評価されても良かったのに、と思いましたが…。
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